ごめんなさいm(_ _)m 2ヵ月のあいだ、日記を書かずにいました。トップページに書いたとおり、いろいろな方に、「どうしたのか」と、お叱りやら、ご心配をいただいたのですが、夏休み中に一緒に勉強していた学生さんは知っていますが、ずーっと日本にいて、元気でした。それでは、なぜホームページの更新をしなかったのかというと、これもトップページに書いたとおり、本の執筆に没頭していたためです。ひょっとしたら2ヵ月間の努力は水泡に帰すかも知れないので(-_-;)どんな本かは、内緒です。研究書ではありません。ロシアネタでもありません。めでたく出版されることになったら、あらためてご報告というか、宣伝!させていただきます。
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このホームページは、Yahoo! ジオシティーズ という無料サーバーを使用して作成しているのですが、10月5日から、新しいサーバーに移行し、システムも変更されるというメールが9月末に突然来て、今日、ようやく移行作業をしました。旧アドレスも生きているのですが、カウンターデザインが一方的に変更されていて、しかも数字もリセットされていたので、まったく同じつくりですが、新アドレスのページに移動していただければ幸いです。
メールアドレスやホームページのアドレスは、自分の名前と同じように大切なものなので、他人の都合で変えたくはないのですが、こういうことになってしまいました。
ちなみにホームページでも公開している私のメールアドレスは、もう5年くらいは使い続けていて、プロバイダーは大手のKDDIなのですが、そもそもKDDIじたいが、2000年10月にKDD(国際電電)とIDO(移動通信)とDDI(第二電電)が合併してできた会社なので、その合併時に、メールアドレスの変更を求められたのですが、メールボックスの容量が小さいとか、ホームページ用サーバーの無料サービスが利用できないとかのサービスの制約はあるものの旧アドレスを使い続けるというオプションもあったので、多少の不便を覚悟で、古いメールアドレスを使い続けています。
ホームページの話に戻りますが、新しいサーバーのシステムでは、ポップアップ広告が出るのがうっとうしいのですが、無料なので仕方ありません。古いシステムでもバナー広告が出たのですが、ページの下の方に移動させておくワザが使えたので、Yahoo! には申し訳なかったのですが、広告を目立たないようにしておくことができました。Yahoo! も、当然、私のように広告を目立たないようにしてしまうワザを使えないようにした新しいシステムを開発したようです。
実は、自宅で契約しているケーブルテレビ会社とのあいだでもプロバイダー契約を締結していて、そちらのサーバーか、あるいは大学のサーバーを利用すれば、広告のないホームページを作れるのですが、ホームページを作り始めたときのアドレスを変えたくないばかりに、広告のないケーブルテレビ会社や大学のサーバーに移行せずに、Yahoo!
を使い続けてきたのです。ところが、今回、Yahoo! がサーバーを移行させるということで、ホームページのアドレスが変わってしまいました。トップページにも書いたように、旧アドレスも生きていることと、新アドレスと旧アドレスとを似せることができたので、とりあえず、Yahoo!
を使い続けることにしました。ただ、新アドレスを、似たアドレスにせずに、これまでとまったく違うアドレスにしたほうがよかったのかなという気持ちも少しはあります。似ていると、変わったことが意識されないので、かえってよくないのかなと思うのです。そこで、トップページに、アドレスが実は変更になったことを目立つようお知らせした次第です。
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さて、この夏休み中、いろいろなことがありましたが、社会的な出来事で最も衝撃的だったのは、北オセチア共和国ベスランの学校占拠事件でした。悲しい、とだけしか言えません。カフカースの歴史を少しでも勉強すると、ただテロリストたちを非難すればよいというわけではないことがわかってくるし、他方、ロシア政治について勉強していると、プーチンをただ批判すればいいという感じにもなりません。非難や共感は、研究とは別の次元のことだと私は考えています。
このような事件が起こるたびに、いつも同じようなことを思います。自分はどのように、このような事件が起こるこの社会と関わっていったらよいのかということをです。
以前にも書いたのですが、21世紀がこんな世紀になるなんて、20世紀の終わり頃、1990年頃ですが、ちょうどモスクワで暮らしていた頃には、思いもよりませんでした。当時、ロシアの民主化をそれほど楽観視していたわけではありませんが、冷戦が終わり、ロシアもある程度は民主化して、世界は平和に向かって、前進してるのかなぁと何となく考えていたのですが、ちょっと甘かったですね。
波紋を呼んだロシア語学科の研修旅行の中止の理由の一つは、航空機に関連するテロが起こることでの研修旅行のグループの移動に遅延が生じることを心配したことだったのですが、8月24日、実際に2機の飛行機が墜落するという事件がロシアで起こって、本当に、驚きました。その前後の一連の爆弾テロの一つ、8月30日の爆弾テロ事件は、私がモスクワに住んでいたときに、毎日のように利用していた地下鉄リガ駅の出口のところで起きました。この事件を報ずるニュースが、懐かしい地下鉄リガ駅付近の映像を流していたこともあり、一連の事件はとても人ごととは思えません。
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2ヵ月も日記を書かなかったために、書くことはたくさんたまっているのですが、まずはオープンキャンパスのことから。
オープンキャンパス、今年は、昨年よりも1回多く、合計3回開催されました。来場者数は、7月29日(木)が4,610名、7月30日(金)が4,955名、9月25日(土)が3,473名で、合計12,038名となりますので、昨年の11,733名に比べて、305名多かったということになります。
ロシア語学科の教員のところに相談に来た高校生の方は3日間合計で約60名ほど、またロシア語学科の学生コーナーを訪れた高校生もだいたい同じくらいの数だったようです。また7月30日に行われたロシア語学科の体験授業には、約70名くらいの高校生の方が出席したようです。
私は、教員の相談コーナーに半日詰めていたほか、ほかの日も仕事の合間に、学生コーナーのところに行って高校生の方と話したりしていました。毎年のことですが、ロシア語学科の教員相談コーナーや学生コーナーに話を聞きに来る高校生の方は、みなさんとても熱心ですね。オープンキャンパスは、大学教員が高校生と話のできる貴重な機会なので、こちらとしても、毎年とても楽しみだし、参考になります。
教員相談コーナーで大学の先生と話をするのはやはり緊張するのでしょうか、話を聞きに来たそうな感じなのだけれど、遠慮していて、なかなか相談コーナーのイスに座らない高校生の方がいます。もっと気楽な気持ちで、どんどん聞いて欲しいと思います。ロシア語勉強して役に立つの?とか、どんなところに就職するの?とか、ロシアは危なくない?とか、聞きたいことはたくさんあるんじゃないかなぁ。
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次の話題は、受験の話です。
毎年、ロシア語学科から大学院に進学する学生さんが何人かいます。進学先は上智大学の大学院のほかにも、北海道大学とか、一橋大学とか、東京外国語大学とか、いろいろです。
やはり今年も大学院進学希望の学生さんがいて、そのうちの一人の学生さんと一緒に、去年の12月くらいから、英語の勉強を一緒にやってきました。私自身も、これまであまり詳しく勉強していなかった19世紀北カフカース史に関する英語文献を読んできましたが、それが直接に大学院入試の対策になったのかどうかは必ずしも明確にはわかりません。しかし、英語の学術文献を読む力がついてきたことは間違いないでしょう。もちろん受験勉強は自分でしなければなりません。受験について直接に教師が協力できることは限られています。一緒に勉強してきたことで、学生さんの英語力や根気が培われたとは思いますが、むしろ、落ち込んでいるときに励ましたり、試験前の緊張した気持ちを和らげたりすることのほうが、役だったかも知れません。
もう一人の学生さんは、卒論の指導をしてきていたので、学生さんが願書とともに提出しなければならない研究計画書を書く場合に必要な今後の研究の方向性を定めるのに少しは役だったのかなと思います。
二人とも見事に合格して、本当によかったです。
でも、この夏、希望をかなえることもできなかった学生さんもいます。
就職でも進学でも、試験であれ面接であれ、何かちょっとしたことで、合不合が分かれてしまうことがあります。公務員試験に向けて長いあいだ努力をしてきたのに、不合格となってしまった学生さんがいるのですが、一緒にロシア語を読んで勉強してきたので、本当に残念です。でも、その努力は無駄ではなく、遅まきながら始めた就活で、公務員試験のための勉強がとても役立ったようです。素晴らしい学生さんなので、公務員試験をなんで落とされたのかなと思っていましたが、就職の面接では、すごく評価してくれたとのことで、やはりわかる人にはわかるんだなと思いました。
こうして、悲喜こもごも、4年生は、あと半年で卒業ですね。本当にはやいものです。残りの半年、充実した時間を過ごしてください。
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